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【イベントレポート】Z世代の本音!「働きがい」と「想い」で未来を創る採用戦略

ウェルビーイングを実践する企業が一堂に会し、社員を大切にする経営・各担当者の想いが、若者のやりがいや働きがいとどう響き合うのか。Z世代採用において、この取り組みをどう活かすか?という問題意識から、熱い議論が交わされました。企業文化を未来へ繋ぐヒントを探ります。

【参加企業】
リライアンス・セキュリティー株式会社:有田 恭彰さん(執行役員)
NSK株式会社:坂本 武治さん(管理本部 総務部 人事課 アカウントリーダー)、他2名
株式会社トップライン:玉腰 純平さん(係長)
株式会社平山組:中村 友久さん(専務取締役)
【主催者・講師】
IKIGAI WOKRS株式会社:熊倉 利和(代表取締役)

1.未来を拓く!ウェルビーイング共創コミュニティとは?

本日開催されたのは、ウェルビーイング共創コミュニティのワークショップです。イベントを主催するIKIGAI WORKS株式会社は、IKIGAI広場というメディアサイトの運営や、ブライト500白書の発行などを通じ、働きがいのある職場づくりを実践している企業事例を紹介しています。当社は、企業単体ではなく、多くの企業が集まり、その「共創の力」で地域や社会に貢献する活動を行っています。今回のワークショップは、その活動の一環として提供している会員制コミュニティ「LifeWorkers(ライフワーカーズ)」における勉強会の第2回目で、「採用」がテーマです。

主催者であるIKIGAI WORKSの熊倉は、このコミュニティの趣旨について次のように語りました。

熊倉:世の中の経営は売上や利益次第、働き方もお金次第という諦めが聞こえる中、健康経営を通じて人を大切にする経営を実践している企業が数多く存在します。そのような「人を幸せにしていく」という想いで繋がるコミュニティを昨年から立ち上げ、動画イベントやライフワーカーズの会員サービスを通じた勉強会で交流を深めています。

理想の状態として、企業が地域や業界で孤軍奮闘するのではなく、コミュニティで協力し合うことで「一人じゃないんだよ、仲間がいるから大丈夫」と感じられる世界を目指していると説明しました。その結果、就職先を選ぶ基準が「業種・業界・年収・企業規模」から「人が幸せになる企業で働きたい」へと変化し、従業員が仕事に誇りを感じ、自分の子供を会社に入れたいと思えるような状態を一緒に目指していきましょう!と想いを語り、イベントがスタートしました。

2.採用戦略の最前線

本日のメインテーマは「現役就活生のリアルボイスから学ぶZ世代採用戦略構築ワークショップ」です。司会は、このワークショップが「今の就活トレンド」や「就活生の生の声を直接聞ける」貴重な機会であり、参加型の議論を期待していることを伝えました。続いて、一般社団法人EHTICAL EXPO JAPANの田守さんが講師を務めました。田守さんは、自身が大学2年生で株式会社ラントレを設立し、学生と企業のプロジェクトディレクションに携わっている経験から、学生のリアルな意見を日々聞いている立場であると自己紹介しました。また、飯田さんも専務理事として参加し、若者向けのマーケティングや採用支援に携わり、学生の就活の悩みやビジョンを普段から聞いていると述べました。

田守さんは、まず近年の採用市場の変化について解説しました。人口減少や賃上げ・転職の激化、働き方の多様化、採用ツールの多様化、高年収層の参入など、複数の要因が絡み合い、採用が難しくなっている現状を指摘しました。昭和から平成にかけては企業が求職者を選ぶ構図でしたが、今は逆に「企業が釣られる側」、つまり「人に選ばれる企業だけが人を採用できる時代」に変化しているという大前提を強調しました。

次に、田守さんは採用ブランディングの考え方について、認知から興味、応募、選考、内定、入社という採用フローを提示し、特に認知と興味の段階が最も難しいと述べました。採用においては、まず「自社が目指す世界」から「採用ターゲットの人物像」を明確に定め、そのターゲットが御社の「提供価値」のどのポイントに魅力を感じるかを議論し、訴求することが重要だと説明しました。この際、「企業提供の価値の強さ」と「ターゲット人材が重視するキャリア選択要素の重要度」を軸としたマトリクスを用いて、御社の提供価値を「育成要素」「必須要素」「維持要素」に分類し、特に「必須要素」をしっかり訴求する必要があると解説しました。

そして、採用ツールの多様化が大きな変化であると述べ、従来のマイナビやリクナビだけでなく、SNS(TikTok、Instagram)、特定のメディア(ライスメディア、グッドファインド)、就活情報アカウント(就活のオトウサンなどTwitter/X)など、多岐にわたるツールが活用されている現状を紹介しました。特に、就活生へのヒアリングで「就活のオトウサン」が多くの高学歴学生にも活用されていることや、「グッドファインド」のようなこれまで知られていなかったメディアがメインで使われていることに「新しいポイント」を感じたそうです。

事例として、大阪の友製作所と木村石鹸を紹介しました。友製作所はカーテンレール工場ですが、「個性をさらけ出せ」という見せ方や、裁量権を持って活躍できる点に魅力を感じた学生がインターンシップを経て入社したと紹介しました。木村石鹸は普通の石鹸工場ですが、代表の木村小一郎がSNS(X)で経営哲学や仕事に対する考え方を定期的に発信しており、そこに惹かれた成長意欲のある学生が入社したと述べました。

田守さんは、採用ツールが多様化する一方で、これまでは大手企業一強だったのが、優秀で成長意欲のある学生ほど中小企業やベンチャーを選ぶ傾向があると感じていると述べました。

3.本音で語る!若者が求める企業の理想像

就職活動を終えたばかりの学生、小野さんと宮脇さんが参加企業の質問に答えました。

就職活動で大切にしていたこと

・宮脇さんは、企業の「安定性」や「将来性」、経済面、やりがい、スキルアップを重視し、流行のTikTokよりも企業の法定開示資料やIR情報をしっかり読んでいました。

・小野さんは、「給与面」、キャリアアップできる「成長環境」、そして人と直接関わり「直接的に人の役に立てるか」という3点を重視していました。

就職活動で活用したツール

・宮脇さんは海外営業が活発な企業を志望したため、ボストンキャリアフォーラムのアプリ「CFN」を主に利用し、企業ホームページも見ていましたが、CFNサイトで情報が完結することが多かったと述べました。周りの後輩にはSNSやTikTokを使う子が多いとも指摘しました。

・小野さんは、大手企業はホームページから情報収集していましたが、中小・ベンチャー企業にはエージェントを積極的に活用しました。エージェントが自分の軸に合った企業を紹介してくれる点が助けになったとのことです。また、「OpenWork」などの口コミサイトも参考にしました。

・参加企業からは、大学のキャリアサポートの利用状況や、メールのレスポンス、適性検査についての質問がありました。学生たちは、大学からの就職案内は就職活動の早期化に追いついていないためあまり利用しない傾向にあり、大学外の就活コミュニティで情報交換をすることが多いと答えました。メールの返信については、学生メールは確認しているものの、応募企業の多さや、LINEなどの手軽な連絡手段に慣れているため、返信が後回しになることがあると率直な意見が出ました。適性検査はほとんどの企業で実施され、面倒で受けないこともあるが、Webテストの回答が学生間で共有されることがあるため、テストセンター形式が良いという意見もありました。

中小企業への印象

• 「もし中小企業に行くとしたら」という問いに対し、宮脇さんは「独自の技術力や社内リソース」を持つ企業、特にIT分野での自社開発能力がある企業に魅力を感じると回答。小野さんは、「給与面で納得できる水準」があり、「業績が伸びている企業」であれば規模に関わらず志望すると述べました。

• 転職に対する考え方は学生によって多様で、宮脇さんは「転職前提」ではなかった一方、小野さんは20代のうちに転職も選択肢と考える傾向が見られました。周りの学生には転職前提の考えを持つ子が多いとのことです。

企業SNSやホームページについて

• TikTokなどのSNSは企業の「認知拡大」には有効だが、コンテンツが魅力的でなければホームページなど次の段階へ進むハードルは高いと宮脇さんは感じています。

• 小野さんは、面接前の情報収集でWantedlyやNoteを活用し、ホームページについては、欲しい情報にすぐにアクセスできる「見やすさ」や「デザイン」が良いと印象に残ると述べました。中小企業のホームページがB2B向けで学生には分かりにくい場合があるという課題も指摘されました。

この後、参加企業は学生たちとグループワークを行い、今回の話から自社で今後できることを議論しました。

取材後記

今回のワークショップでは、従業員のウェルビーイングを重視する企業と、未来の社会を担うZ世代の学生が直接対話し、互いの「想い」に触れる貴重な機会となりました。

Z世代の学生のリアルな声からは、「稼ぐこと」への強い意識が浮き彫りになり、多くの参加企業とのミスマッチという課題が明確になりました。しかし、学生の中には、自身の「生きがい」や「あり方」に合致する企業であれば、規模に関わらず成長性や企業の「パーパス(存在意義)」を重視し、自ら選ぶ傾向も見られました。

これは、単に「人を大切にする経営」だけでなく、個人の「生きがい」を育む「IKIGAI経営」の実践が、これからの採用戦略において重要であることを示唆しています。企業は、画一的な「働きがい」の提供に留まらず、従業員一人ひとりの人生の「意味」や「目的」に寄り添い、共に価値を創造することで、Z世代に選ばれる可能性を感じました。


【企業データ】
 会社名:NSK株式会社
事業内容: 電気通信、ネットワーク、監視カメラ、内装設備等の設計・構築、空間創造。
所在地: 〒102-0074 東京都千代田区九段南2-3-1 青葉第一ビル3F・4F (東京本社)
資本金: 100百万円
従業員数: 276名

会社名:株式会社トップライン
事業内容: 愛知県小牧市で宅配・物流拠点輸送・倉庫・産業廃棄物運搬など幅広い物流サービスを提供。
所在地: 〒485-0082 愛知県小牧市村中葭池 1244-1
資本金: 10百万円
従業員数: 31名

会社名:株式会社平山組
事業内容: 長崎・大村市で自由設計の家・木造注文住宅の建設・設計を行う総合建設業。
所在地: 〒856-0826 長崎県大村市東三城町8番地4 (本社)
資本金: 30百万円
従業員数: 41名

会社名:リライアンス・セキュリティー株式会社
事業内容: 施設警備・交通、雑踏警備・身辺警備・セキュリティコンサルティング
所在地: 広島県広島市中区舟入川口町14番22号
資本金:10百万円
従業員数: 231名

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【監修者】熊倉 利和

一般社団法人日本IKIGAIデザイン協会 代表理事/IKIGAI WORKS株式会社 代表取締役/IKGAI広場 編集長

新卒であさひ銀行(元りそな銀行)に入行後、慶應義塾大学大学院(MBA)を経て、セルメスタに転職、2011年に代表取締役に就任。2021年、IKIGAI WORKS株式会社を設立。
健康経営伝道師として350社と750万人にデータヘルス計画や健康経営のコンサルティングを実施。生きがい・働きがいを持って経営を推進するトップランナーらとのインタビューや講演、イベント開催など健康経営や働きがいの普及啓発に取り組む。今では健康経営、ウェルビーイング、人的資本経営を包含し、「IKIGAI経営」の普及啓発へ公私ともに邁進。IKIGAIオタクとしてすべての社会に「生きがい」を広めることを生業とする。