

【イベントレポート】名古屋学院大学発!企業と学生の未来をつなぐ、ワクワクキャリアプログラム誕生!
名古屋学院大学商学部で、来年4月から企業と学生が直接つながる新たなキャリア演習プログラムが始まります。健康経営や地域貢献をテーマに、学生が企業の現場で実際に学び、企業側もZ世代の新鮮な発想を取り入れる試みです。IKIGAI WORKSは、このプログラムを全面サポートしていきます。本記事では、その準備に向けて大学教授陣と企業が熱く語った、期待感あふれるキックオフミーティングの様子をお届けします。
【参加者】
名古屋学院大学:上田 幸則(商学部 学部長)、豊岡 博(商学部 教授)、濱 満久さん(商学部 教授)
三幸土木株式会社:木下 力哉さん(代表取締役)、宮路 浩喜さん(企画業務部 部長)
株式会社ミツイバウマテリアル:工藤 健太さん(総務経理課 課長)
一般社団法人社会的健康戦略研究所:篠原 英良さん
【司会進行】
IKIGAI WORKS株式会社:熊倉 利和(健康経営の広場 編集長/代表)
1.学生と企業がつながるプログラム
熊倉:来年4月から、名古屋学院大学の学生を対象に、新たなキャリア演習プログラムが始まることになりました!篠原さん、ワクワクしますね。

篠原さん:本当に、楽しみですね。私たち社会的健康戦略研究所は、その名の通り、家庭や職場、地域で健康に暮らすことができ、企業の成長と社会の発展が両立する社会を目指して活動しています。
今回、名古屋学院大学さんやホワイト企業の皆さんと、新しいキャリア演習プログラムを通じて、よりよい未来を築けることを楽しみにしています。
熊倉:私たちはIKIGAI WORKSも、社会的健康戦略研究所さんと共に、健康経営・人的資本経営に取り組む企業と大学をつなげる活動を行っています。「社員の生きがいを応援してくれる会社がある」と学生に伝えることは、未来への大きな一歩ですね。
上田さん:商学部としても、このキャリア演習プログラムのスタートは、学生の未来を切り拓く挑戦です。経営学部中心だった企業連携を商学部にも取り入れ、実体験を通じた学びを広げていきます。本日は、プログラムの方向性を決めていくにあたり、皆さんからご意見をたくさんいただきたい。よろしくお願いします。

木下さん:このキャリア演習プログラムは、企業の発展にも役立つ取り組みだと思います。三幸土木はこれまで、IKIGAI WORKSさんを通じて、多くの学生と交流してきました。学生の皆さんのアイデアは、私たちが経営を考える角度とまったく違っていて、驚かされるばかりです。実際、「キッチンカーを活用すれば、もっと地域とつながれる」という学生の提案から、キッチンカーを活用した地域貢献のプロジェクトが進行中です。企業と学生がつながることで、想像もしなかった展開が生まれています。
工藤さん:素晴らしいですね! 私たちミツイバウマテリアルは三重県松阪市で建築資材の
卸業をしています。5年前から健康経営に取り組んでいます。企業セミナーでは、健康経営の大切さを伝えていますが、学生にあまり響いていないのではないか、という印象があります。このプロジェクトの始動に立ち会うことで、私たちの取り組みをもっと魅力的に学生に伝えるヒントをつかみたいと考えています。
2.教室を飛び出し、企業のリアルを知る
熊倉:では、キャリア演習プログラムをどのように構築していくと、学生と企業が共創していけるのか、ディスカッションしていきましょう。
このミーティング開催にあたり、20社にアンケートを送ったところ、11社から返信がありました。このアンケート結果を見ると、キャリア演習プログラムへの期待をひしひしと感じます。企業側の希望でとくに多いのは、会社の知名度の向上ですね。三幸土木さんのキッチンカーの例のように、会社の製品やサービスに対する意見を、Z世代から聞きたいという期待も多く寄せられました。
濱さん:このアンケート結果はすごいですね。私たち大学にとっては、企業の意見を直接聞く機会がないので、とても参考になります。しかも、学生に職場体験をさせてくれると答えた企業が非常に多い。教室だけの学びには限界があるため、リアルな現場を体感できるのは貴重です。
熊倉:キャリア演習プログラムの実践にあたり、名古屋学院大学さんは何がもっとも重要と考えていますか。

濱さん:そうですね。企業の皆さんには、ぜひ、「答えのない課題」を学生に出していただきたいと願っています。キャリア演習プログラムを通して、学生たちが課題から問題点を発見し、活動と探究をくり返していく。通常、自分たちでは調べることがない深いところまで突っ込んで調査するところに、大きな学びがあると考えます。ぜひ、そのような交流ができれば、ありがたいです。
熊倉:それは学生にとっても刺激的ですね!私たちが考えていたことと大きな違いはないとわかり、嬉しくなりました。ミツイバウマテリアルの工藤さんは、学生とどのような交流をしていきたいですか。
工藤さん:私たちは、夏休みと冬休みの期間に地域のイベントに参加しています。学生にはその準備から参加していただくとともに、SNS戦略でイベントをおおいに盛り上げてもらいたい。そんなことを考えていますが、濱先生の希望とずれてしまうでしょうか。
濱さん:まったく問題ありません。学生は、企業の方が思っている以上に社会に対するイメージがついていません。企業の地域貢献を直接肌で感じることは、最高の学びになります。
熊倉:三幸土木の宮路さんは、どうですか。
宮路さん:私たち建設業は、文系の学生にあまり馴染みのない業界かもしれません。しかし実は、施工監督という仕事は、工程や予算管理など、企業をマネジメントするような立場であり、商学部の皆さんが学んでいる内容と大きく重なる部分があります。このプログラムを通じて、学生に建設業の社会的役割や面白さを知っていただく機会をつくれたらと考えています。
熊倉:宮路さんの意見に対して、名古屋学院大学の豊岡さん、いかがでしょうか。

豊岡さん:素晴らしいですね! 宮路さんの想いと同じく、私たちもキャリア演習プログラムに参加してくださる企業さんへ、就活をつなげていきたい、という願いが少なからずあります。健康経営やワークライフバランスに取り組む企業と学生がつながる流れができれば最高ですね。
熊倉:三幸土木の木下社長は、どのように考えますか。
木下さん:私たち中小企業にとっても、このキャリア演習プログラムは、学生の皆さんに企業のリアルを伝える絶好の機会と捉えています。よく「中小企業は大企業のように余裕がないから、健康経営や地域貢献にはなかなか取り組めない」という声を耳にします。でも本当は逆で、「余裕がないからこそ、できることから始めることが大事」なのです。

目先のことだけでなく、少し先の未来を見据えて、健康経営や社会貢献など、「すぐに利益にならないこと」に取り組む。その姿勢が、本当の意味で会社の価値を高めていきます。このプログラムを通じて、学生の皆さんにその大切さをぜひ伝えていきたいですね。
熊倉:めちゃくちゃいい論点ですね!
濱さん:木下社長にぜひ講義を担当していただきたくなりました! 学生は社会をまだ知らないぶん、狭い視点に陥りがちです。木下社長のような経営者ならではの大きな視点で、企業の方々と交流の場を持てるということは、学生たちが近い将来、キャリア形成していくときの大きな糧になるはずです。
3.来春スタート!名古屋学院大学の新しい挑戦
熊倉:濱先生にお尋ねします。キャリア演習プログラムは来年4月からスタートですが、枠組みは、どこまで決まっていますか?
濱さん:商学部の2年生を対象に年間を通してのプログラムになります。
企業の方に講義をしていただいたり、学生が職場体験をしたりなど、インターンでは得られないリアルな学びを充実させたいです。
熊倉:ただ、企業の皆さんは多忙なので、「毎週この時間に」と決めるとハードルが高いかもしれませんね。

濱さん:そこは柔軟に、参加いただける企業さんと相談しながら対応していきます。
宮路さん:確かに、年間を通してすべてに関わるのは難しいので、できる範囲で参加できれば嬉しいです。
熊倉:三幸土木さんのキッチンカープロジェクトやミツイバウマテリアルさんの地域イベントなどにも、学生が参加する形を実現したいですね。
篠原さん:学生と企業が共に成果を高められるよう、私たちもサポートしていきます。
上田さん:名古屋学院大学としては、「すべての会社が健康経営を行っているような社会であってほしい」と学生にイメージさせてほしいと願っています。三幸土木さんやミツイバウマテリアルさんのような企業のリアルな姿を見せていただき、学生たちに将来への希望を与えてください。キャリア演習プログラムへの協力をぜひお願いします。
取材後記
来年4月から名古屋学院大学の学生を対象に、新しいキャリア演習プログラムがスタートします!企業と大学がつながることで、学生たちはリアルな現場を体験し、企業側も若い発想を取り入れる貴重な機会になります。
取材を通じて強く感動したのは、「目先の利益に左右されず、先を見据えて取り組む健康経営や地域貢献の大切さを学生に伝えたい」という企業の熱意。三幸土木では、すでにキッチンカーを使った地域貢献など、学生のアイデアから新しいプロジェクトが動き始めています。
名古屋大学のキャリア演習プログラムも、来年4月に向けての準備は着々と進行中。どんな化学反応が起こるのか、今からワクワクが止まりません!ぜひ、この新たな挑戦に注目してください。
【企業データ】
会社名:三幸土木株式会社
事業内容:土木建築一式工事/建築資材の販売/砕石、砂利の採取及び販売/産業廃棄物収集運搬業/前各号に付帯関連する一切の業務
所在地:(日進本店)〒470-0103 愛知県日進市北新町北鶯91-5
資本金:3,000万円
社員数:103名
会社名:株式会社ミツイバウマテリアル
事業内容:住宅設備機器・建材などの製造・加工・販売・施工
屋根・外壁リフォーム
所在地:〒515-0104 三重県松阪市高須町3460番地125
資本金:6,000万円
社員数:61名