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【パネルディスカッション】「付加価値を生み出し、会社を成長さ せられるのは人だけ」。三賢人が語るこれからの健康経営と事業戦略

2021年10月18日、日本の健康経営を牽引してきた3人によるパネルディスカッ
ションが京都で開催されました。テーマは『健康経営の再定義についてブライト 500
企業の想うところ』。「人はコストか資本か,人はモノ・金・情報で代替可能か不可
能か」「経営理念やビジョンと健康経営の関係性」「社員の働きがいの実現と経営理
念の関係性」についての議論が展開されました。

2021年10月18日、日本の健康経営を牽引してきた3人によるパネルディスカッションが京都で開催されました。テーマは『健康経営の再定義についてブライト500企業の想うところ』。「人はコストか資本か,人はモノ・金・情報で代替可能か不可能か」「経営理念やビジョンと健康経営の関係性」「社員の働きがいの実現と経営理念の関係性」についての議論が展開されました。

[パネリスト]

■松藤展和(アップコン株式会社 代表取締役社長)

■鍋嶋洋行(大橋運輸株式会社 代表取締役社長)

■石川 武(三共精機株式会社 代表取締役会長) 

司会進行:熊倉利和(健康経営の広場/IKIGAI WORKS代表)

人はコストか資本か,人はモノ・金・情報で代替可能か不可能か

熊倉:今年(2021年)の7月、健康経営研究会が健康経営の定義を変更。「人という資源を資本化し、企業が成長することで、社会の発展に寄与すること」としました。変更の理由としては、健康経営がメタボ解消などの健康管理に先走ってしまった反省があると聞いています。そこで、今回はこの再定義を踏まえ、健康経営のこれからについて話してみたいと思います。まず一つ目の問いは、「人はコストか資本か,人はモノ・金・情報で代替可能か不可能か」です。

松藤:難しい問いではありますが、人は自ら成長する能力を持っています。従業員が成長し、そのことが経営に寄与していくならば人は資本です。人は会社を成長させていくための資本であり、その経営戦略を遂行するための手法が健康経営であるという考えでの定義付けだと思います。

熊倉:それはアップコンさんの経営理念『健康第一、安全第一、家庭第一』に通じますね。売上やお客様の都合を第一とすれば、従業員は夜遅くまで無理をして働くということもする。しかし、アップコンさんでは、「最近、残業が多い。気をつけよう」と従業員同士で声掛けがなされています。人をコスト、労働力として捉え、使い尽くすというのではなく、大切な資本であるという考えの元での会社経営を今回の新定義の前から実践されていますね。

松藤:私がアップコンを設立して今年で19年目になりますが、創業者としてやるべきことは会社を持続的に成長させていくことです。一時的に大きな利益を得たとしてもその後、潰れてしまっては意味がない。ゆっくりでもいいので絶えず成長していくために人はとても重要です。私もいずれは会社を去りますが、私が辞めた後も、従業員が自ら成長することで、会社は成長していくことができます。そういった意味でも、健康経営はコストではなく、投資ですし、従業員の健康づくりにお金をかけることは、会社経営の戦略の一つです。

熊倉:大橋運輸さんも、今のように健康経営が一般的に知られる前から取り組んでいらっしゃいます。それまでの売上第一から従業員の満足度を高める経営に変えようとした時、実現させる手段が健康経営であったということですね。

鍋嶋:はい。価値観は時代とともに変化していきますが、どんなに時代が変わっても、付加価値を創り出せるのは人しかいません。日本は人口が増える中での経済成長を遂げてきましたが昨年も50万人減少したように、今後さらに人口は少なくなっていきます。その分、一人一人の付加価値を高めていかないといけない。

付加価値の高い優秀な人材に来てもらうためにも、健康経営などで働きやすい環境を整えていく必要があります。それと同時にビジネスモデルも進化させないといけません。ビジネスモデル、仕事自体に魅力がなければ従業員のワクワク感、やりがいもあまり感じられなくなります。健康経営とビジネスモデルの進化が欠かせない時代になっているのではないでしょうか。

熊倉:石川さんは以前、大手金融機関で働くトップバンカーでした。三共精機に入社した時、金融機関と比べ、三共精機で働く人たちは少しも劣っていないと感じたと言います。なぜなら、大手金融機関で働くようなエリートの人たちに来てもらっても、必ずしも業績が上がるとは限らないし、第一それでは三共精機ではなくなってしまうというお話がとても印象に残っています。そのことも、ヒトが、カネ、モノ、情報と代替不可能なものであるということを体現しているように思えます。

石川:その通りです。当社も創業70年を超え、扱っている製品も変わってきています。近年では、ハンドツール(手動工具)から自動化された生産システムのための装置など扱う製品も多用化しています。勉強することも多いですし、一人一人がその都度、判断して仕事を進める必要があります。当社は商社なので製品は作っていませんが、多能工のような働き方が求められ、決められたことをするだけの人では対応できません。

実際、ものづくりの現場ではたくさんの問題が起きていますので、お客様のことを知り抜き、人間的な部分も含めて対応していく必要もあります。そういう意味でも、モノ(製品)は変えられますが、人は代替不可能なんです。

「付加価値を生み出し、会社を成長させるのは人しかいない」と声を揃える3人。さらに、問い2「経営理念やビジョンと健康経営の関係性」、問い3「社員の働きがいの実現と経営理念の関係性」へとテーマは移り、話の内容はさらに深まっていきます。会員の方はこのパネルディスカッションのフル動画をご覧いただけます。

監修者画像

【監修者】熊倉 利和

一般社団法人日本IKIGAIデザイン協会 代表理事/IKIGAI WORKS株式会社 代表取締役/IKGAI広場 編集長

新卒であさひ銀行(元りそな銀行)に入行後、慶應義塾大学大学院(MBA)を経て、セルメスタに転職、2011年に代表取締役に就任。2021年、IKIGAI WORKS株式会社を設立。
健康経営伝道師として350社と750万人にデータヘルス計画や健康経営のコンサルティングを実施。生きがい・働きがいを持って経営を推進するトップランナーらとのインタビューや講演、イベント開催など健康経営や働きがいの普及啓発に取り組む。今では健康経営、ウェルビーイング、人的資本経営を包含し、「IKIGAI経営」の普及啓発へ公私ともに邁進。IKIGAIオタクとしてすべての社会に「生きがい」を広めることを生業とする。