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【働きがいインタビュー】「ひとづくり」こそが働きがいを育てる(三和建設株式会社)

「建設業界は男性社会」。そう語られることの多いこの業界で、三和建設は違う風を感じさせる企業です。今回お話を伺ったのは、32歳の女性社員、丁 舞香さん。採用や人材育成の現場に立ちながら、自ら働きがいを実感し、会社の未来を担う存在として成長を続けています。

「つくるひとをつくる」という経営理念が、若手や女性にも等しく届き、日々の仕事の中で確かな形になっている。そこでイキイキと働く彼女の言葉には、希望と自信が込められていました。

三和建設株式会社:丁 舞香さん(アシスト本部ひとづくりグループ主事)、森本 育宏さん(執行役員・アシスト本部長)
IKIGAI WORKS株式会社:熊倉 利和(代表取締役)、大橋 渉太(新規事業開発営業マネージャー)

1.新卒採用に込めた覚悟と情熱

――今日は、丁さんにとっての三和建設さんでの「働きがい」についてお話を伺います。具体的にどのような業務を担当されているのか教えてください。

丁さん:はい。私が所属するのは、アシスト本部です。アシスト本部は、総務・経理・人事採用・情報企画など、会社の基盤となる業務を統括する部署で、私は育成を主に担当し、新卒採用・経験採用・制度立案/改革などを担っています。

――三和建設さんは、新卒採用に力を入れているのですか?

丁さん:はい。毎年7~8人くらいでしょうか。当社は「つくるひとをつくる」という経営理念を掲げています。建設会社は「建物をつくるのが仕事」と思われがちですが、その建物をつくるのも、信頼を得るのも、すべてひと。だからこそ、「ひとづくり」が何よりも大事です。

当社では、新卒採用に10年以上力を注いできました。これからの三和建設をつくっていくのは、これから入ってくるひとたちです。経営理念こそが、会社の根本であり、そこをおろそかにすれば、会社そのものが崩れてしまう。私は、この大切な部分を任されている自覚を持って取り組んでいます。

――では、採用活動で大変なことはどんなことでしょうか。

丁さん:「ひと」が相手だということです。毎回集まるひとが違うので、ふたを開けてみないとわからない。そのため、毎年同じことを繰り返していては通用しません。ひとに合わせて工夫しながら、経営理念だけはブレないよう採用活動のあり方を更新しています。

正直、今の時代、学生が自然に集まるのは、大手のごく一部だけ。いくら業界で評価され、よい建物をつくっていても、それが学生に届くとは限りません。ですから、努力を惜しまず取り組むべきだと考えていますし、会社が採用に真剣に、情熱をもって向き合っている姿勢が学生さんに伝わっているとしたら、それは本当にありがたいことだと思います。インターンシップなどを通じて学生さんと向き合い、情報を得ながら採用のチューニングをしていく。そうした挑戦を会社は自由にやらせてくれています。そこに私自身、大きなやりがいを感じています。

2.明快かつ一貫した姿勢のおかげで迷いなく挑戦できる

――実は、丁さんとは初対面ではないのですよね。

丁さん:はい。龍谷大学の産学連携プログラムで、熊倉さんとはお会いしています。大学のゼミと企業が集い、半年かけてプロジェクトに取り組んでいく中で、何度かお会いしました。

――そのときの学生たちが、「丁さんみたいになりたい!」と目を輝かせていたのが印象的でした。この優秀な丁さんをどう育てているのだろうと、私自身も興味がありました。

森本さん:そうでしたか。実は昨年、全社員を集めた会議で社長が「10年以内に後継者を決め、自分は会長になる」と明言しました。その準備として、プレマネジメントスクールを立ち上げ、マネージャーの資質や財務知識を養うプログラムを開始したのです。このスクールは選抜制で、丁さんは最年少で選ばれました。

――すごい! 何人が選ばれたのですか?

森本さん:10人です。30代前半から40代前半が対象で、男女比は7対3。建設業界では男性が圧倒的に多い中で、丁さんの活躍は本当に素晴らしいと思います。

丁さん:ありがとうございます。ただ私は、あまり男女比を意識していませんでした。何事にも臆さず挑戦できるのは、経営陣と自由に話せる風通しのよさがあるからだと思います。自分の思いや、今後どうしていきたいかを率直に伝えられる会社は、なかなかないと感じています。

もちろん、そのチャンスを活かせるかどうかは本人次第。主体性を発揮できるひとにとって、可能性の広がる環境が整っていることに感謝しています。

――そうした社内環境は、社員のモチベーションを高めますね。丁さんも新卒採用なのですか?

丁さん:いいえ、私は中途採用です。だからこそ、この会社のすごさを客観的に実感しています。いちばん大きな違いは、「誰にでもわかる言葉」で会社が語ってくれること。前職では専門用語や難解な表現が多かったのですが、ここでは理念や方向性がとても明快です。

しかも、それを言葉だけで終わらせず、行動でも体現している。一貫性があるから、社員も迷わずに行動できるんです。新しい取り組みにも「自分には何ができるか」を前向きに考えられる環境が整っていて、本当にありがたいと感じています。

――その中で、丁さんが「三和建設らしさ」を感じるのは、どんなときですか?

丁さん:経営陣と社員が対立関係になっていないことです。「つくるひとをつくる」という理念がいっさいぶれず、社員の成長のために常に次の一手を考えてくれていると感じます。

社長は感情をあまり表情に出さないタイプですが、社員と話すときは本当に嬉しそうな顔をされるんです。全社会議でそんな表情を見ると、「社員でよかった」と思えます。売上を上げるのも、会社のためというより「社員のために」という姿勢が伝わってきます。だからこそ、「社長は社員のことが本当に好きなんだな」と、素直に信頼できるのです。

3.どう成長したいのか?を本気で向きあわせてくれる会社

――丁さんは、新卒採用の他に、どんな業務を担当しているのですか?

丁さん:SANWAアカデミーの運営を担当しています。SANWAアカデミーは、三和建設の社内大学です。社員が講師となり、実務に即した講座を開講。全員成長・全員活躍を掲げ、設計や施工のノウハウを学び合いながら、ひとづくりを実践しています。

開校から8年、私が担当して6年になります。前年の経験を上積みしながら、マニュアルもかなり整ってきました。毎月1回、業務時間中に開催しており、社員は選択制で自由に参加できます。

森本さん:丁さんには現在、キャリアアッププランの企画も担ってもらっています。人事評価とは別に、「これから自分はどんなキャリアを築きたいか」をプランにして、社員自身に公言してもらう仕組みです。会社はそれを支援します。将来的には、企業内ベンチャーが生まれていく可能性もあると考えています。

――社員の方々が、どんどん磨かれ成長していく仕組みづくりがさまざまに行われているのですね。

森本さん:「与えられた時間と場所で輝けることが、最高の社会人である」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。

ただ、人財を育てるうえで、私たちはいわゆる“飴と鞭”の「飴」だけを与えるような接し方はしていません。たとえば、丁さんのように日々多忙な人に対しても、あえて新たな仕事を任せることがあります。

すると本人は、限られた時間の中でどう工夫すればよいかを考えるようになり、結果として効率や発想力が高まる。そんなことが実際によくあるのです。

「今は忙しいから任せない」のではなく、「今だからこそ、どう工夫できるか」を一緒に考える。その姿勢が、新たなアイデアを生み出し、仕事への達成感や納得感を高めていく。そしてそれが、働きがいにつながっていくのだと感じています。

丁さん:三和建設は、ただ目の前の仕事をこなすのではなく、「自分はどう成長したいか」を本気で考えさせてくれる会社です。「つくるひとをつくる」という経営理念が、言葉だけでなく制度やひととの関わりとして日常に根づいていて、その働きがいが少しずつ生きがいに変わっていく。そんな実感を持ちながら日々働けることが楽しいです。

取材後記

この取材を通じて、単なる制度や待遇だけではなく、実践ある行動があってこそ会社と社員との信頼は生まれるものだと、改めて実感しました。

社員一人ひとりが、自分の成長を考え、その意思を支える風土があり、挑戦に寄り添う仕組みがある。そして、会社は常に「どうしたら、このひとがもっと輝けるか」を問い続けている。経営理念「つくるひとをつくる」は、単なるスローガンではなく、日々の働き方にまでしっかりと根づいていました。働きやすさの先にある「働きがい」、そして仕事の喜びの先にある「生きがい」。これらを確実に実現させながら社員と会社がともに歩む姿に、深く感銘を受けました。


【企業データ】
会社名:
三和建設株式会社 
事業内容:食品工場・倉庫・社員寮などの生産・物流・宿泊施設を中心に、オフィス・商業施設・マンションなどの設計・施工を手がける総合建設業
所在地:大阪本店 大阪府大阪市淀川区木川西2丁目2番5号/東京本店 東京都千代田区神田紺屋町7 神田システムビル4階
資本金:100百万円
社員数:198人(2024年10月1日現在・常勤社員)