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【IKIGAI探求vol.6】【夫婦のパートナーシップ】正反対の二人が「IKIGAI(生きがい)mandala」で相互理解を深める対話セッション実例

「お互いのことを一番理解しているつもりだったのに、実は見えていない部分があった」——そんなふうに感じたことはありませんか? 本ナレッジでは、自己理解・他者理解を深めるフレームワーク「IKIGAI(生きがい)mandala」を活用し、夫婦で価値観をすり合わせる対話セッションの全記録を公開します。
IKIGAI WORKSで共に働き、人生を歩む熊倉利和さんと理恵さん。宇宙へ飛んでいくようなビジョン型(夫)と、足元を着実に固める堅実型(妻)。
一見真逆に見える二人が、セッションを通じてお互いの本当の「やりがい」や「願い」に出会い直すプロセスは、すべての夫婦・カップルのパートナーシップ構築のヒントになるはずです。

本記事は、一般社団法人日本IKIGAIデザイン協会が提唱する"IKIGAI"("生きがい"を解釈した考え方の呼称)を基にした整理により執筆されています。

【IKIGAI(生きがい)mandalaとは?】
「好きなこと(WANT)」「得意なこと(CAN)」「喜ばれること(PLEASURE)」「稼げること(MONEY)」の4つの円の重なりを言語化し、自分だけの「IKIGAI(生きがい)」や「優位性」を見つけ出す自己分析ツールです。個人での活用はもちろんのこと、夫婦や企業・チームで行うことで深い相互理解と関係性の向上に繋がります。

1. 【WANT/CANの発見】ビジョンを描く夫と、着実に積み上げる妻

―― まずは自己理解の第一歩として、基本の4つの円の要素から探っていきましょう。「好きなこと(WANT)」について、熊倉さんからいかがでしょうか。

熊倉 利和さん(以下、熊倉さん):仕事でいうと、0から1の新しいものを考えて生み出していくことです。あとは八ヶ岳の自然を感じることも、理恵や家族といる時間も好きですね。最近は、IKIGAI WORKSに入ってくれた康太郎(息子)と一緒に0から1を創り上げる、男同士の会話も好きです。

―― 理恵さんはいかがでしょうか。

熊倉 理恵さん(以下、理恵さん):私は計画的にコツコツとやることがすごく好きです。あとは家族や友人との時間、猫と戯れている時間ですね。

―― 次に「得意なこと(CAN)」はいかがでしょうか。

熊倉さん:3年から5年先の構想を練ることです。1年後にこうなっていたいから、今はこれをやろうという「引き算の思考」で、人を巻き込んで広げていくのが得意です。

理恵さん:私は逆で、下から着実に積み上げていく「足し算の思考」が得意です。パパはすぐ宇宙の先まで飛んでいってしまうので、「もっと足元を見ようよ」と感じることもありますね。

熊倉さん:私は宇宙のことでご飯3杯食べられる感覚なので、足元はあまり関係ないんです(笑)。

―― 「人に喜ばれること(PLEASURE)」についてはどう感じていますか?

熊倉さん:人と人との繋がりを作ることや、お互いの「わくわくするポイント(違い)」を見つけてあげることです。

理恵さん:私は、居心地のいい空間をさりげなく作っておくことですね。「お花がきれい」「気のいい空間だね」と喜んでもらえることの積み重ねが嬉しいです。

2. 【価値観の深掘り】当たり前の中に隠れていた仕事への「誇り」

―― 最後の円、「稼げること(MONEY)」について熊倉さんからお願いします。

熊倉さん:これまでの経営や事業の経験から、「こうしたらいい」とすぐにアドバイスやマッチングができる部分です。

(※熊倉さんにとって「稼げること」はすでに息を吸うように実践できている領域でした。そこでナビゲーターは、熊倉さんの経営者としての視点を借りて、理恵さんの自己認識を深めるアプローチへ話題を転換します。)

―― 経営者である熊倉さんから見て、バックオフィスを担う理恵さんの仕事ぶりはどうですか?

熊倉さん:支払いから経理まで気を回しつつ、メンバーの気持ちを感じ取って働きやすい場作りをしてくれています。

理恵さん:そんなふうに見てもらっていると知って新鮮でしたし、理解してもらえているという安心感がありました。私自身、時間を守り、細やかな気遣いで確実にタスクをこなす「守備力」が自分の優位性(得意×稼げる)だと思っています。

―― では、理恵さんの「やりがい(好き×得意×喜ばれる)」と、そこに「稼ぐ」が加わった「働きがい」の源泉は何でしょうか? もし、自分が整えた人間関係や環境が崩れそうになったらどう感じますか?

理恵さん:すごく焦りや不安を感じます。私がその場に入って、自分で作っていたい(守りたい)という強い気持ちがあるんだと思います。

(※理恵さんはただ場を整えるだけでなく、「自分が自分らしくいられる場所を自らの手で守りたい」という願いに気づきます。これが理恵さんの【存在意義】である「私が私であること」に直結していきました。)

3. 【相互理解】大人の社会への反発から生まれる「新しい世界」

―― 続いて、熊倉さんの「やりがい」と「存在意義」について紐解きます。なぜ常に新しい世界に視野を向けているのでしょうか?

熊倉さん:お金や条件だけで判断される「大人の社会」が嫌いだったんです。「そっちじゃない、ありのままで繋がれる社会を作ろうぜ」という想いが根底にあります。わくわくな切り込み隊長として、一番最初に飛び込んで楽しむのが私の存在意義です。

―― でも、新しいルールを作り続ける熊倉さんにとって、安心感のある場を維持してくれる理恵さんは「酸素」のように必要不可欠ですよね。

熊倉さん:そうですね。作っただけで終わってしまいますから。

理恵さん:私は常識の枠にはまっている部分があるので、型破りなパパを見ていて面白いんです。時にはハラハラすることもありますが(笑)、パパがいなかったら自分の人生はつまらないですね。

4. 【夫婦のIKIGAI】お互いを補完し合う、立体的なパートナーシップ

―― いよいよ、お二人の中心にある「IKIGAI」を言語化しましょう。

理恵さん:私のIKIGAIは「愛を持って場を包み込む」です。

熊倉さん:私のIKIGAIは「自分の好きを大切にする相手と、やんちゃな型破りで繋がる」です。これが事業や人生のベースの指標になります。

【IKIGAImandala 夫婦セッション成果物まとめ】

■ 夫・熊倉さんのIKIGAI

優位性:リーダーシップ、マネジメント

働きがい:場を作って育んでいく、継続していくこと

存在意義:わくわくな切り込み隊長

IKIGAI:自分の好きを大切にする相手と、やんちゃな型破りで繋がる

■ 妻・理恵さんのIKIGAI

優位性:守備力、細やかな気遣い、時間を守る、確実にこなす

働きがい:みんなが働きやすい場を作ること、自分が作っていたいというプライド

存在意義:私が私であること

IKIGAI:愛を持って場を包み込む

【夫婦でIKIGAImandala™️をやってみませんか?】 
セッション終盤、「パパがいなかったら自分がつまらない」という理恵さんの言葉が示すように、宇宙へ飛んでいく夫と、足元を積み上げる妻は、実はお互いの強みで弱みを補完し合う最高のパートナーでした。

一番身近な存在だからこそ、あえて場を設けて言葉にしないと見えない景色があります。「最近、深く話せていないな」「相手の本当の願いを知りたいな」と感じた方は、ぜひパートナーを誘って「IKIGAImandala™️」のセッションを実際に体験してみてください。 お互いの違いを認め合うことで、これまで知らなかった新しい二人の絆がきっと見つかるはずです。

【編集後記】

今回のナレッジを編集する中で最も心に残ったのは、一見すると真逆な性質を持つお二人が、実はパズルのピースのように見事に噛み合っているという事実でした。

本ナレッジの改稿にあたっては、この素晴らしいご夫婦のケーススタディを単なる「読み物」で終わらせず、検索から訪れた読者が「自分たちもパートナーと出会い直したい」とすぐに行動を起こしたくなるように、プロセスの補完や構成の整理を行いました。

このナレッジを読んだあなたが、大切なパートナーとの新しい対話の扉を開く「切り込み隊長(※熊倉さんのIKIGAIキーワード)」になってくれることを心から願っています!

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©Japan IKIGAI Design Association
本記事に掲載の"IKIGAI"に関する研究・実践・産学連携等のご相談は歓迎しております。
商用利用や体系的な引用については、事前にご一報ください。
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【監修者】熊倉 利和

一般社団法人日本IKIGAIデザイン協会 代表理事/IKIGAI WORKS株式会社 代表取締役/IKGAI広場 編集長

新卒であさひ銀行(現りそな銀行)に入行後、慶應義塾大学大学院(MBA)を経て、セルメスタに転職、2011年に代表取締役に就任。2021年、IKIGAI WORKS株式会社を設立。
健康経営伝道師として350社と750万人にデータヘルス計画や健康経営のコンサルティングを実施。生きがい・働きがいを持って経営を推進するトップランナーらとのインタビューや講演、イベント開催など健康経営や働きがいの普及啓発に取り組む。今では健康経営、ウェルビーイング、人的資本経営を包含し、「IKIGAI経営」の普及啓発へ公私ともに邁進。IKIGAIオタクとしてすべての社会に「生きがい」を広めることを生業とする。

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