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全員参加で「ともに」走り続ける。小西化学の超能動的挑戦。(小西化学工業株式会社)

「志は”技術を通じて、開発を通じて、ともに新たな価値創造を追求する”こと。中小企業だからこそ、全員で”ともに”挑戦を続けるのスタイルを大切にしていきたい。」という小西化学さんは創業から62年。変化を続けながら走り続けてきた経営の根っことなる想いと工夫を伺います。

小西化学工業株式会社:左から順に 東瀬 行範さん(総務部長)、小西 弘矩さん(代表取締役)、山本 亜津実さん(総務人事グループサブリーダー)

1.時代とともに変化し続ける開発現場

――まず、小西化学工業さんについて簡単に教えてください。

(小西 弘矩さん、以下、小西さん)小西化学は和歌山県と福井県にある化学メーカーです。

1952年に私の父が小西化学工業所として和歌山県で創業しました。創業時は戦後で、砂糖が不足していて、砂糖に代わる甘味料が求められていました。そこで、両親が自宅の裏庭を使って人工甘味料などの化学薬品の製造をはじめたのが創業のきっかけです。

それからはスルホン化、染料中間体の製造、特殊エポキシ樹脂、機能性化学品と、時代に合わせて形を変えながら様々な開発を和歌山と福井の二拠点で行ってきました。

――時代に合わせて染料中間体、それから機能性化学品の開発…と本当に幅広く形を変えているのが印象的ですね。

小西さん:そうですよね。もともと和歌山県って江戸時代から繊維業で栄えた県なんです。そのあとは染色業も栄えて。

ただ、繊維産業も染色産業も今は中国や東南アジアにシフトし、日本での空洞化が進んでしまいました。

なくなる企業も多い中で、小西化学が今でも生き残っているのは形を変えながら生き残り、成長してきたからです。

小さな町工場から始まった小西化学ですが、父の代で弊社の技術特許が当時世界最大の化学会社の1つといわれていた海外の企業に技術ライセンスすることに成功したのです。

もう40年も前の話ですが、僕は父からそれを聞いてすごく大きなメッセージを受け取った気がしたんです。

小西化学のような小さな町工場でも、ある技術を追求した先で大きな会社がパートナーとして選んでくれる。この気付きは今では自分のなかで信念になっています。

前進し続けた結果、小西化学の技術である「特殊エポキシ樹脂」がボーイング787の機体に採用されるまでになりました。

2.急成長の先で気づいたのは、ともに働く仲間を尊重すること

――今では健康経営優良法人としても注目されている企業になりましたね。はじめたきっかけはなんだったのでしょうか?

小西さん:きっかけは健康経営って言葉自体が今みたいに知られる前の出来事で、社長になって間もないころに、健康を害して退職されたり、亡くなったりされた社員が出てきたんです。若い人を育ててくれるようなベテランの方だった。

あとは、24時間稼働の会社だから、誰かが体調を崩すと職場への負担が広がる。

そういうきっかけから従業員が健康に働き続けられる職場環境の整備という課題解決のために健康診断の推奨と予防接種を20年前からやっています。

あとは、過去を振り返ると、自分がこどものころ、父が社長だった時に会社の野球大会に連れて行ってもらった思い出があります。その時みたいに、健康診断で健康かどうかをチェックする以外に、みんなで体を動かすっていうのも大事だなと思います。それは総務部の社員たちも今動いてくれています。

――会社を支える開発者・技術者の方々、一人ひとりが財産だからこそ、大切にしようという気持ちが伝わりました。

小西さん:社員の前向きさとか積極性がないと、開発ってできないんですよね。

それでいうと、まず僕自身の挑戦意欲が大きいんです。

大丈夫?ってくらいの大きな投資をして挑戦をする。金額を考えると、ほんとうに怖くなるんです。染料からスタートして、時代に併せてどんどん変化し、小さな町工場ながら世界最大の化学メーカーと技術提携したDNAが自分には宿っているんです。そのせいか、新しいことに挑戦するってすっごい楽しいんですよ

そして、みんなもこの挑戦にすごくポジティブについてきてくれるんです。

ただ、私としては能動的な社員の挑戦を応援したいという気持ちがありました。

社員の自発的な行動が、企業を継続して成長させていく原動力になって欲しいと、ずっと思っていたのです。

2020年頃にコロナの影響を受けはじめて売上が下がったことがありました。急に暇になって、でもその時ってチャンスだと思ったんです。このタイミングを社員教育の時間に活かそうと思ったんです。

ホームページの会社紹介に「内なるHERO」っていうページがあるんですが、ここには小西化学が考える「こころの資本」について載せています。

先代や私のようなトップだけでなく、社員も能動的に挑戦できるようになる心のあり方として、小西化学の考える4つの要素を「こころの資本」として、まとめたんです。

――具体的にはどのような展開があったのですか?

小西さん:はい。小西化学の考える心の4つの要素は

  • Hope(希望):自ら高い目標を掲げ、その目標に向けて解決の道を見つける
  • Efficacy(自己効力感):自分の能力・貢献に対する自信
  • Resilience(復元力):困難があっても乗り越えられるという自信
  • Optimism(楽観性):明るいストーリーを描く前向きさ

になります。

コロナ禍の時間をこの「こころの資本」を社内に展開する時間に充てることとし、そのやり方を社員に任せることにしました。

心の4つの要素の頭文字を取るとHEROになります。
「目覚めよ!内なるHERO」というキャッチコピーのもと、私たちは日々活動に取り組んでいます。
コニレンジャーっていうんですが、社員が4人の戦隊モノのキャラクターを考えてくれたんです。

3.仲間が増えた今だからこそ、より団結を高め続ける企業でありたい

――社員さんのアイデア、とてもおもしろいですね!小西化学さんがもっとイキイキとしていくうえでの課題はありますか?

小西さん:はい。つい最近まで、当社の望んだ一定数の人材を採用することができていたのに、昨年はそれができなかった。売り手市場でどんどん触肢を広げているのだと思います。

経営理念に「技術を通じて、開発を通じて、ともに新たな価値創造を追求する」ってあるんですけど、私はこの「ともに」って部分を強調したいんです。

中小企業だからこそ、一人では怯んでしまって挑戦できなくても、みんなで一緒に挑戦していこう、全員でなにかに取り組んでいこう!って考えています。

採用シーンでも小西化学の考えに共感し、魅力に思ってもらえる学生さんを探すようにしていて、健康経営とかコニレンジャーのような会社の概念の部分のブランド化やPRが必要と考えているところです。

――最後に、小西化学さんの4つの「こころの資本」を高めていくために行っている、その他の取り組みについても教えて下さい。

小西さん:例えば、「キラリ!KONISHI」という活動を10年以上やっていて、チームや個人でさまざまな取組みをしてもらっています。例えばポスターコンテストとか、川柳コンテスト。

その都度今年の小西化学にとって大事なキーワードを入れてもらうようにお題出しをしています。活動に参加しながら社員は今年の課題やメッセージのインプットができています。

優秀作品には月に一度の表彰と報奨金も出しています。

他にも、当番制で会社近くのゴミ拾い活動をしているんですが、それも社員が楽しめるように大物のゴミや面白いゴミを拾ったら社内のSNSで取り上げています。

あとは製造業なので「フォークリフト大会」とか、あと最近は昼休みに卓球大会もしました。学生時代に卓球をやっていた社員が多いんですよ。

元卓球部とのレベル差が出ないように元卓球部はラケットの代わりにスリッパでやってみたり、メガネ外してやってもらったり…みんなで楽しみながらやっていますね。

月に一度昼食会っていうのもやっているんですけど、中途入社してきた社員が言っていたのは、「ありがとう」といっていただける数が前職より増えたのが嬉しいと言っていました。取り組みではないけど、業務中のこういった言葉で自分が役立っていることが分かるっていうのもエフィカシーを高めている1つの要素になっているように思います。

こういった会社の良い雰囲気は、インターンシップや見学に来てもらうと、伝わることも多いと思いますね。

取材後記

小西化学さんは、社員さんの単なる健康だけに収まらず、個々人の主体性を尊重することも大事にしている点が印象的でした。レクリエーションや会社の広報部分の活動となる担当業務外のことであっても意見を尊重することによって、各自の働きがい・IKIGAIが高まり、相乗効果として、日々の研究開発に主体的に取り組めるような社員を増やすことにつながっているように思いました。

いかに楽しく・おもろくイキイキと「こころの資本」を高めるかを大事にしている小西化学さんのように、社員さんと「ともに」新たな価値創造を追求する経営のあり方は、まさにIKIGAI経営そのもの。

開発型企業として、少子化が進み、人手不足が加速する世の中において、社員のIKIGAIを活かす「こころの資本」はますます強みとなっていくだろうと感じました。


【企業データ】
会社名:小西化学工業株式会社
事業内容:情報電子材料、機能性樹脂、感熱紙用顕色剤、ポリマー改質剤、エポキシ樹脂硬化剤、耐熱樹脂用モノマー、特殊モノマー、ケイ素系有機/無機ハイブリッド材料、医薬中間体等、多岐に使用される機能性化学品の開発・製造・販売及び受託製造
所在地:和歌山本社 〒641-0007 和歌山県和歌山市小雑賀3丁目4番77号
    福井工場  〒913-0038 福井県坂井市三国町テクノポート2丁目8-2
資本金:10百万円 ※自己資本額86億円 · 売上63億円(2025年3月期)
社員数:社員数 130名 

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