【イベントレポート】「一緒にいる」が、希望になった日。働く人がアーティストになる音楽祭「THA BLOCK 和歌山」開催
※本記事は、総合プロデューサー・山泊りょうさんへのインタビュー 「一緒にいる」ことこそが、最強の希望。の“その後”を伝えるアンサーレポートです。
2026年4月18日、和歌山城ホールにて「THA BLOCK 和歌山」が初開催されました。先日、本メディアのインタビューで総合プロデューサーの山泊りょうさんが語った「『一緒にいる』ことこそが最強の希望」というビジョン。プロの歌手ではなく、日々を懸命に生きる「働く普通の人々」が主役となるその壮大な挑戦が、ついに和歌山の地で熱狂の産声を上げました。
インタビューで描かれた理想は、ただの理想ではありませんでした。本レポートでは、その想いが「かたち」になった一日をお届けします。

主催:THA BLOCK実行委員会
登壇:株式会社ファーストイメージコーポレーションのスタッフの皆様、ほか「働くアーティスト」の皆様
参加:地域の企業の皆様、ご家族、一般の観客の皆様
1. 日常を作る人々が主役に。「一緒にいる」を確かめ合う祝祭
「アーティストがライブで輝いているのは、真剣にそれをやっているから。だとしたら、真剣にネジを作り、真剣に電話を取り、真剣に掃除をしている人たちも、同じように輝くアーティストなんです」。

山泊りょうさんがインタビューで語ったこの確信が、和歌山城ホールのステージで見事に体現されていました。合言葉は「働く人はアーティスト」。有名人でもプロの歌手でもなく、地域社会を根底で支える「普通の人々」がマイクを握り、自らの仕事に込めた想いと人生のストーリーを高らかに発表します。それは単なる音楽イベントではなく、参加者全員が「僕らは一人じゃない、一緒にいるんだ」ということを肌で確かめ合う、温かい祝祭の場でした。
2. カーセキュリティ職人が歌う!オリジナルソングに込めた誇り
大きな歓声とともにステージに上がったのは、和歌山県内でカーセキュリティ事業などを手がける「株式会社ファーストイメージコーポレーション」のスタッフたちです。
普段は車と真剣に向き合い、お客様の安全を黙々と守っている職人たち。彼らがこの日はアーティストとして、仕事に対する真っ直ぐな想いを自分たちの言葉で熱く語りました。さらに会場を沸かせたのは、この日のために作り上げてきたオリジナルソングの披露です。
業務マニュアルといった「やり方」の枠を飛び出し、一人ひとりの内側から湧き出る仕事への誇り(あり方)がメロディに乗って響き渡ると、会場のボルテージは最高潮に達しました。山泊さんが語っていた「自分たちの仕事はかっこいいんだと思い出す魔法」が、まさにこの瞬間、鮮やかにかけられていました。

3. 子供たちのヒーローになり、世界と繋がる熱狂のエコシステム
「自分たちが主役なんだ。自分たちがヒーローであれば、この街もどんどん豊かになっていく」。
ステージで堂々とパフォーマンスを披露する姿は、客席で見守る子供たちの目に「最高にかっこいい、働くお父さん、お母さん」として焼き付いたに違いありません。さらに素晴らしいのは、この熱狂が和歌山の中だけで終わらないことです。イベントの売上や協賛金は、全額がカンボジアの孤児施設へ寄付されるといいます。
働く人が誇りを持って輝くことで、街が豊かになり、その温もりが海を越えて、世界中の子供たちと「一緒にいる」繋がりを生み出していくのです。そしてこの一歩の先に、山泊さんが見据える「1万人の武道館」という夢の舞台が続いています。
編集後記

インタビューで、山泊さんは14歳の冬の話をしてくれました。倒れたお父さんに、「お父さん、一緒にいたい」と、どうしても言えなかった。素直になれなかった。失ってから、本当はお父さんが大好きだったと気づいた——その痛切な後悔が、すべての原点だと。
THA BLOCK 和歌山は、その「言えなかった一言」を、働く大人たちが、子どもたちの前で、歌にして叫んだ場所だったように思います。大切な人が一緒にいるうちに、思いは伝えなきゃいけない。だから、今、一緒にいる。一緒に歌う。
「魔法なんか使ってない。みんなが本当の気持ちに気づいただけ」。インタビューでの山泊さんの言葉が、和歌山の熱狂を前に、深く腑に落ちました。私たちは、社会の単なる歯車ではなく、世界を創り上げる一人ひとりのアーティストなのかもしれません。働く大人が、弱さも強さもひっくるめて仕事への誇りを表現し、仲間と「一緒にいる」喜びを分かち合う。その熱量こそが、分断を温もりで繋ぎ直す、最強の希望なのだと感じました。和歌山で灯ったこの火は、この先、きっと武道館へと続いていきます。
【企業データ】
会社名:THA BLOCK制作実行委員会
事業内容:働く人を主役にする音楽フェス「THA BLOCK」の企画・運営、企業向けMV制作「アンセム」
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