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「ホワイト500」認定企業:オリンパス株式会社 お取組み事例(後編)

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5.ホワイト500であり続けるための取り組み

─ ホワイト500に認定された企業として、これからどのようなことに力を入れたいか教えてください。

大橋さん:わたしは、ホワイト500に認定されただけでは従業員にとってのメリットは薄いと考えています。これからは、従業員にとって実効性のある施策の展開を行っていきたいと思います。たとえば、従業員が「この会社で仕事していてよかった」と思える環境づくりを、健康管理の面から貢献できればと思います。ただし、あまり健康管理が前面に出すぎてはいけない。バランスが必要と思います。

─ 具体的にどういうことでしょう?

大橋さん:たとえば、「ちょっと今日調子悪いな」と思ったときに、上司や周りが「今日は帰って病院行ったら?」と自然に声をかけられるような環境を整えるのが理想。さらにそこで「無理せず明日取り返そう」と自分でマネージメントできることも大切。以前産業医とも話していたのですが、職場にとって「仕事をとるのか健康をとるのか」という状態になってしまってはいけないですよね。仕事が忙しいならば、それに見合うように健康管理の意識を引き上げてバランスをとる。これが必要だと思っています。忙しいなかでもしっかり健康管理をしましょう、ということです。会社側も従業員側も、お互いにそういう意識で仕事に臨むのが大切ですね。

6.今後の目標について

─ これからの課題や目標について教えてください。

大橋さん:これからの課題は、大きなところでいうと、従業員の働く環境を健康管理の視点で整備していくことが必要と思っています。従業員が、よりそのメリットを実感できるようにしたいですね。個別の課題でいうと、例えばがんの精密検査の受診勧奨、重症化予防があげられます。会社が個人の私傷病の領域に踏み込むべきか? 産業医の役割は? 個人情報の問題は? といった点で検討が必要です。

─ 御社の場合、健保との協力関係ができているので進めやすいのでは?

大橋さん:はい。きちんとステップを踏めばできると思います。また、データヘルスでいろいろな分析をやっていきたいですが、どこまでやるかも検討中です。

─ ここまでの取り組みをされている御社ですし、健康経営銘柄は狙った方がいいのではないでしょうか。一般の方には「オリンパス=カメラ」という印象が強いと思います。そんななか、実は一方で、内視鏡で世界のトップシェアを得ているということを知ってもらういい機会になると思うんです。

大橋さん:ありがとうございます。社内でも十分検討していきたいと思います。

7.これからホワイト500を目指す企業にアドバイス

─ 最後になりますが、これから健康経営の実現やホワイト500の認定を目指す企業にアドバイスをお願いします。

大橋さん:わたくしどもも道半ばですが、健康経営、健康増進活動を進める上で、従業員が主役であることを忘れてはいけない、ということですね。せっかくホワイト500の認定を受けても、従業員がついてこない状況では意味がありません。

─ 従業員が主役、について詳しくお聞かせください。

大橋さん:わたしたちは働きかけや旗振りはできますが、どこまで従業員の健康に口を出せるかには限界があります。健康経営は、従業員が働きやすい環境をつくり、その結果として生産性を上げることが目的ですが、この実現はあくまでも従業員の主体性による取り組みが大切です。そこに対しては、我々がどのように支援できるかですね。

─ 従業員が主役で、会社と健保は健康に対してのサポート役に徹すると。会社が主役になってしまってはまずいということですね。御社は会社と従業員の間合いを大切にしていることが伝わってきます。

大橋さん:いくら会社が健康経営を掲げても、従業員の心を動かすことにはつながりません。そこで医療職の方たちが、会社の動きを理解して現場で従業員に接してくれる。彼らが架け橋になってくれるわけです。従業員を健康管理の主役にするために、彼らを正社員に切り替えたわけですし。これからホワイト500を目指す企業は、健康経営の施策はもちろん、医療職の方たちが働きやすい環境をつくることも意識されるといいと思います。

─ 本日は非常に内容の濃いお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。

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<企業データ>

会社名:オリンパス株式会社(Olympus Corporation)
事業内容:精密機械器具の製造販売
所在地:〒163-0914 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス
資本金:1,245億円
連結従業員数:約35,000人

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