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ホワイト500認定企業:富士ソフト株式会社 お取組み事例(後編)

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前編では、健康経営の特徴や時間外労働の削減とメンタルヘルスについてお伺いしました。後編となる本記事では、健康保険組合とのコラボヘルスや今後の課題についてお話しいただきます。

4.健康保険組合とのコラボヘルス

─ 御社と健保組合とのコラボヘルスについて教えてください。

益満さん:実は特定保健指導については、健保から弊社に業務委託してもらい、当社の保健師が対応しています。保健師4人で年間1,500件ほど保健指導をしていますね。そもそも特定保健指導の委託を受け始めたのは、健康管理から一歩踏み込み、予防・未病へと進めるため。健保のほうで外注されるのであれば、弊社の保健師に業務委託を……という流れですね。社員に対して保健指導するノウハウを持つことで、保健師の知見をもっと生かせると思いますし、なにより社員が重症化する前に健康を取り戻すためのきっかけにもなります。保健師さんが保健指導を担当するようになってから、実施率が80%まで上がりました。

─ コラボヘルスをやりたいけれどなかなかうまくいかないという企業も多いです。御社は人事サイドが健保組合から積極的に仕事をもらってきているんですね。

益満さん:健保が外注に依頼していた費用が内製化により減少することから、その分サービスを充実させてもらいたいなどの要求範囲が広がりました。健保の運営に関わるものは社員に直結しますし、将来的に保険料が下がれば社員にもメリットがありますからね。実は昔は健保とは距離があったというか、お互いそれぞれ独自に動いていました。健康管理センターを設置してグループ全体に目を向ける際に、連携させてほしいとお声がけしてコラボヘルスをスタートさせたことが、現在の連携を可能にしているのだと思います。

─ 健保組合主導でやってもらっている具体例を教えてください。

益満さん:マイカルテのようなWebサイトをつくってもらっています。具体的には今年の4月から、ジェネリック医薬品の使用を促進するコンテンツや健診結果に基づいた健康年齢を表示するなどの機能を導入していただいています。このサイトを使って、今後もさまざまな情報発信をしようという話になっています。

─ 企業と健保がいい塩梅で関与しあっているんですね。

益満さん:今まではそれぞれが独自にやっていましたから。富士ソフトとしては法令で安全配慮について、健保さんは保険給付事業や特定保健指導などの保健事業について、それぞれ一生懸命取り組んでいたんです。それを大きな観点のアプローチに変えていこうというなかで、うまくはまっていったかなと思っています。ハイリスクも中リスクもローリスクについても、これからはお互いが取り組む必要がありますし。そういう意味で、今、弊社も健保さんも目指すところは同じです。

5.今後の課題について

─ 健康増進や予防、未病の観点以外に今後の課題はありますでしょうか。

益満さん:今までは休職者の9割がメンタルヘルスの問題だったのですが、最近はフィジカルな面も出てくるようになり、今では全体の2割を超えてきています。エラーがある段階で面談や指導を行ってきたのですが、まったく予兆がなかった人が突然長期入院になってしまうことも。健康だから大丈夫という認識を早い段階で変えさせたいと思い、新たな検査の導入などを健保さんと検討しています。

─ 現状既に進めている対策などはありますか?

益満さん:健康増進のかたちで、健診結果で有所見があるターゲットを絞り込んだところ、年齢が若い社員でも平均より悪い数値が出てしまっているんです。弊社はIT企業ということもあり、独身で一人暮らしの男性が多い。ということは、多かれ少なかれ食事内容に問題があることが想定されますよね。外食もしくはスーパーやコンビニで出来合いのものを買って食べる。お酒が好き。想像すると、過剰な塩分や脂質のとりすぎなどが浮かんでくるわけです。このような場合には食事内容の指導が必要になってきますよね。ターゲットに見合った対策を進めていきたいと思っています。

─ フィジカル面での有所見については、予防の観点で知識を上げていきたいということですね。

益満さん:健康増進の面では、スポーツクラブの1日体験プログラムなどの取組みを健保さんがやっています。しかし弊社のほうでうまくそれを活用しきれていない現状もあります。そのようなサービスがあっても、利用する人ってもともと体を動かすことに興味がある人ですよね? 興味がない人を動かすためにどのようなアプローチが適切か、弊社オリジナルの取り組みを模索中です。

6.ホワイト500認定を目指す企業へアドバイス

─ ホワイト500をとろうとしている企業に対してアドバイスをお願いします。

益満さん:まず、自分の会社が世の中でいわれているところのどの位置にいるのか、を意識することが大切です。実際弊社は、特定保健指導の実施率8割以上を目標に進めてきたわけですが、一般的な実施率が30%ということがわかり、結果的に高い評価をいただけました。まず自分たちのレベルを把握しないと、課題も見えてきませんからね。

─ 世間と比べて何が足りていて何が足りないのかを知ることが大切なんですね。

益満さん:いわゆる働きやすい会社ランキングなどで、自社の順位の推移チェックも大きいですね。数年前より順位が下がっているのだとしたら、今のレベル感では足りていない、ということがわかります。みな切磋琢磨していますから、目指す目標を設定していい循環をつくることがポイントです。みんながそこで働きたいという会社にならないと、いい人材もとれませんし、社員も働きがいを覚えません。そうなると結果的に売り上げも伸びません。そんなデフレを逆回転させるためにも、自分たちのレベル感を把握して課題を洗い出し、目標を定めることが大切です。

─ 単純に売り上げだけではなく、社員の働きやすさを目指すことで結果的に売り上げにつなげるという戦略的な考え方はすばらしいですね。今後の御社のさらなる進化も楽しみです。本日はありがとうございました。

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<企業データ>

会社名:富士ソフト株式会社(FUJI SOFT INCORPORATED)
事業内容:通信インフラ、社会インフラ、機械制御などの組み込み系ソフトウェア開発のほか、 業務系ソフトウェア開発やネットビジネスソリューションに至るまで幅広くその技術力をご提供いたします。
本社所在地:〒231-8008 神奈川県横浜市中区桜木町1-1
資本金:262億28万円
従業員数:6,427名(2017年9月末現在)

システム開発の富士ソフト |富士ソフト株式会社